美宿コーディネーター 住百合子の旅して綺麗、泊まって美人。

3軒の運命の宿

2011年04月25日

私の名刺の肩書きは
<インテリアコーディネーター>に<美宿コンサルタント>


10年前には<デコレーター>だった私に
どうして宿の仕事に就くことになってしまったのだろう?
と、思うことがよくあります。


きっかけはそう、3軒の運命の宿・・・


1軒目は飛騨高山<古都の夢>、そう私の住む高山の宿です。



当時、<古都>というどちらかというと特徴の無かったホテルに
コンサルタントが入られて
女性をターゲットにした宿にリニュ-アルすることとなったのでした。


■四季で変わる<古都の夢>の美しい玄関暖簾、刺繍にアプリケに染めに・・・・といろいろこだわりました。








<秋まつり><24日市>など高山ならではの行事にちちなんだ客室名に合わせて、
部屋のしつらいに悩まれたオーナーご夫妻が弊社SHOP<和と暮らし 青>にいらして
相談いただいたのがきっかけで、
私は全館のコーディネートをさせていただくことになったのです。




初めての宿の仕事、それも途中参加で時間も無い。
段取りも下手で、経験も無く、間に合うかどうかと仕事を詰めたこともあって、
左の顔面が軽く麻痺してしまったほどハードでした。



今までコーディネートしてきた飲食店などと違い、
お客様の滞在時間の長い旅館を<どう美しく魅せるか?>をあれこれ考えたことが昨日のようです。


■EV前に設けた<雛ギャラリー> 








そして、2軒目と3軒目の<運命の宿>は、なんと同じ日に出会います。


ある会社社長に
「1日時間をとって、下呂温泉の仕事先に一緒に行って欲しい。」
と声をかけていただき、その個性溢れるオーナー達と出会うことになったのです。


■毎回、凝ったデザインコンセプトで女将からのお題が出るたびワクワクした<みやこ>
 客室、湯上り処、BAR、図書室、脱衣・・・・勉強になりました。 









1軒は人気旅館の<心をなでる静寂 みやこ>
そしてもう一軒は
<下呂観光ホテル>、<しょうげつ><白樺ホテル>を経営される下呂観光グループ。



この2社、合計4軒の宿を、
コンセプトに基づきながらも本当に好きなようにコーディネートさせていただいた3年間で
いろいろな経験を積むことができました。


どこも人気旅館だっただけに、
お客さまの高評価の声もダイレクトに聞こえてきて、楽しかったものです。


■下呂観光ロビー。家具は無垢材×レザー、そして床にはキリムを数枚敷き詰めました。
 和と洋が美しいバランスです。









そして、そこで知り合ったコンサルタントや設計事務所さんから
「北海道に来ることはできますか?」と声をかけていただき、
全国を旅する今の仕事の形態ができあがる。


不思議なものです。

もし、<古都の夢>のオーナーがSHOPにいらっしゃらなかったら?
今頃はどんな仕事をしていたのでしょう。


いつもいつも、このオーナーたちに感謝しながら、
今夜も眉間にしわ寄せて(笑)、客室クロスを選んでいます。
  

Posted by 住百合子 at 16:52Comments(1)TrackBack(0)美宿みつけた!

コンセプトに悩む

2011年04月21日

明日より兵庫県城崎温泉に出張です。


長年、仕事をさせていただいている施設ではありましたが、
今回は急なご依頼で、かなりタイトな仕事でしたが、なんとかまとまりそうです。


いつも、どの施設の、何を作るにしても
大切なのが<コンセプト>・・・・これを決めるのがいつも頭を悩ますところ。


これはコトバンクによると
<創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点>


そして、このコンセプトを作り提案する人を<コンセプター>と呼んでいます。


■箱根の美しい<桜>のような客室(女性ターゲット)をコンセプトに施設名を<桜ことば>に・・・・
 各客室名もしっとりと。












大小はあるものの、
私もこのコンセプターとしての仕事が多く、いつもいつも何かしら考えている。
そしてそのコンセプトに基づいて
施設名やありとあらゆるところのデザインや選定をおこなっていくのです。



例えば、ネーミングの決定例では

 ■湖に浮かぶ美しい花や集まる鳥たちをデザインコンセプトにした客室
              ↓
             MINAMO

 ■小さなお部屋の難点を逆手に取れるネーミング、ふたりが寄り添える客室
              ↓
             二人静(ふたりしずか)  


 ■みんなの笑顔が溢れる場所、海を楽しみ、座り集う客室
              ↓
             海の座  


そして、実際にこの客室を販売するための基本文章も起こします。
何が売りで、どう伝えるのか?
そうすることで、お客様の滞在での流れも見えてくる。


どんなお客様に来ていただきたいのか?
どんな宿にしたいのか?


さて、
次の課題は大浴場のコンセプトメイク・・・・
200室規模の宿の男女脱衣のコンセプト、明日の車内でゆっくり考えますね!


    

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現在進行中です。

2011年04月10日

現在進行中物件の中で、
今月OPENが千葉、和歌山、兵庫、そして栃木。

その栃木県、鬼怒川温泉の先週の様子をご紹介です。



震災後ではありますが、現場は順調に進行中です。








施設名は<山のごちそう>をコンセプトにしているため
既存客室のフロアごとの内装色も、山の四季をイメージしたものに。

各フロアごとに大きく変化をつけています。

貸切露天風呂のちょっと華やかなクロスも、いい感じ。
平米1000円のクロスでも、十分に綺麗になるものです。








ホテルの会議室等をバイキングレストランのホールに変更し、
京都 貴船の川床をイメージして、美しいアウトドア席をたくさん設けてあります。
大量に購入するアウトドア椅子も
あれこれ試してデザインが綺麗で、プチプライスなものが見つかりました。




そして、川を作り、
月の池を作り、古民家を利用したラウンジのカウンターの正面には滝が流れる、、、、、












この鬼怒川温泉では、定時を知らせる音楽が街中にながれるのですが、
なんとこの曲が《ムーンリバー》、、、、、私の思考回路はその度止まり、なんとも甘い気分に(笑)



食べ放題の価格 + 宿泊代金でこの価格設定は
新しい宿の形。
ちょっと、OPENが楽しみです。

300年前から、大名に愛され、たくさんの人を癒してきたムーンリバーの街に、
早くたくさんの人がまた訪れてくれますようにと願っています。





  

Posted by 住百合子 at 14:42Comments(0)TrackBack(0)My works

宿の話 × 農業

2011年03月30日

昨日は楽しみにしていた講演会でした。








私の住む高山市のお隣の飛騨市は
NHK朝連続TV小説<さくら>の舞台になった飛騨古川のあるすてきな街、
その飛騨市役所農務課からの依頼で
対象は農業指導士や農業従事者の皆さん。


このお話をいただいたときには
「何故?私が?」と驚きましたが、
異業種の方の話を聞きたいので是非に、ということでお話をうけさせていただきました。



講演内容は
■自己紹介、現在の宿のコーディネーターという仕事にいたるまで
■宿のコンセプト作り、実際のコーディネート事例などの具体例の説明
■旅館で私が取り組んできた食に関する仕事事例(地産地消)
■自社カフェでの地元産にこだわったMENU開発の取り組みの様子
   などなど・・・・・


■プレゼンボードの説明中。
 プロジェクターには仕事事例としてOPENキッチンの画像が映し出されています。












講演経験もまだ10回程度と浅い私ですが、
毎回、人前でお話させていただくことによって自分自身のスキルアップにもなり、
今回もとても有意義な時間を過ごさせていただきました。



講演後の
皆さんからいただいた質問内容は

「お菓子のパッケージデザインはどのようにするといいのでしょうか?」
「花を作っています。仕事に関係する良い勉強や資格がないでしょうか?」
「ほうれん草とトマトの加工品についてアドバイスをお願いいたします。」

私と農業・・・・・思いがけない接点ですが、
こんな私でも皆さんが求める情報に答えられることがとても嬉しい。



さて、場所を移して楽しみだった懇親会です。





会場は<山腰楼>という料亭、
ずっとずっと一度入ってみたかった場所。
最初に見学させていただき、美しい建具に夢中でシャッターを切りました。








結局、
宴席は盛り上がりに盛り上がり、
驚くほどよく飲む皆さんと一緒に二次会へ・・・・・







そして気付けば、
「住先生のために今回は宴席を禁煙にいたしました。」などといろいろとお気遣いいただき
「住先生」を連呼していただいていた皆さん。



それがいつのまにか
「スミちゃん!」「ユリちゃん!」に。
あれ?もしかして人気者?(笑)



なんだか、旧知の友のような錯覚に陥るほど
楽しい皆さん。
本当にありがとうございました。
このご縁が何かに繋がりそうで、ちょっと今後の展開が楽しみです。







  

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プロ集団です。

2011年03月21日

今月の初め、ある県庁の観光振興課に出かけてきました。

これは、《おもてなしの宿づくり》という事業の打ち合わせで、
やる気のある経営者を支援する内容です。

支援する内容は、
《施設》と《料理》にわかれ、それぞれのプロフェッショナルが希望する宿に伺い、アドバイスをする。

そしてその初回の金額を県が負担して頂くというもの。



◆萩本陣さんのロビー。武士の街らしく、曲線の家具提案はアウト!でほとんどすべて直線的な家具に。
建築は殆どいじらずとも、雰囲気は変わります。








そこで、私はといいますと、
《施設》担当のプロフェッショナルとして登録していただきたいというお話をいただき、
県庁に出向いたわけです。



国内でも有名な旅館設計事務所の設計士さんが三名、
そして私を入れての四名で、ご希望の施設に伺うことになるようです。




さて、このプロ集団と観光振興課、
どんなコラボができるでしょうか?(笑)


ちょっと、楽しみです。  

Posted by 住百合子 at 16:27Comments(0)TrackBack(0)My works

客室コーディネートが続きます。

2011年03月07日

忙しい日々が続いています。


毎年、3月、夏休み前の7月、そして正月前の12月の前が
OPENラッシュで忙しいのです。


秘守義務がありますが、
ご依頼いただいて進行中の内容を少しご紹介・・・・


■客室の和室をBED ROOMに変更 → 2施設
■客室2室を1室にしてグレードアップ → 3施設
■既存客室を内装などを変えてグレードアップ → 3施設


もちろん、レストランや館内の居酒屋、
ロビーなどパブリックの仕事も進行中ですが、
何故だか客室の仕事が続いています。


■宍道湖温泉  なにわ一水様   デザインフロア<MINAMO>の客室。
 水面に浮かぶ花や鳥をテーマにしているため、イギリスのクロス(紙)をアクセントに。
 和風建築とも良く合います。









毎日、毎日、
装飾照明(装飾の要素が強い照明器具)を選び、
クロスを選び、家具の木部色や張り地を決める。


平米1000円上代のクロスでも
十分、ステキな客室が誕生する。


問題は何を選ぶか?というわけで、
今も悩みながら照明計画を立てています。
春はいつも忙しいですね。










  

Posted by 住百合子 at 18:16Comments(0)TrackBack(0)My works

香りを選べる楽しさ

2011年02月08日

私のコ-ディネート先で
特に女性客を意識されている施設には
<アロマサービス>を提案させていただくとがよくあります。


■箱根湯本温泉  ホテルおかだ <桜ことば> → HP 特別階のEV横にアロマコーナーを設けてました。







できれば、
誘導しやすいEV横や管理しやすいロビー横、フロント周りに
専用のコーナーを設けてかわいらしく設置する。


女性は何に対しても<見た目>が重要、
できるだけ、美しく、夢のある設置を行います。

■下呂温泉 下呂観光ホテル本館 → HP EV横のアロマコーナーはあえて、和風に演出、水屋棚の背板をガラスにし、内照にしました。







オリジナリティを演出するため、ラベルもその施設のオリジナルを制作。
そして、アロマの名前、効能に加え、
その日の気分で香りを選べるようにPOPを設置します。



<優しい気分になりたい時に・・・>
<ダイエットに効果的な香りで・・・>
<心からときめきたい日にどうぞ>


お客様がにとって、
この<選ぶ>行為も楽しくなるような仕掛けを作っていくのです。









施設によっては、
5種類であったり、15種類であったりしますが、
ボトルが並ぶ様子は楽しいもの。







そして、この写真は、
大浴場前に設置した<アロマサービス告知棚>


お風呂から出て、客室に戻る途中で告知することで、
「アロマサービス、やってみようかな」と立ち寄っていただく仕組み。


A4程度のスペースがあれば、始められます。
期間限定でプランに組み込むのもいいですね。

  

Posted by 住百合子 at 17:40Comments(0)TrackBack(0)素敵な宿コモノ

すずめの湯へようこそ

2011年02月07日

先日、改修した大浴場脱衣場がOPENいたしました。
今回はデザインに加え、設計・施工とも弊社で行わせていただき
とても楽しい現場でした。


■飛騨高山温泉 旅館 清龍様大浴場エントランス。 ロゴ入り行灯が未設置ですが、いい感じです。






通路BEFOREはこんな感じ。
もともと食堂だった場所を大浴場にされたため、
段差もあり、スリッパの脱ぎどころがわかりにくい状態でした。








そしてAFTER。
最初は男女とも入り口はひとつで中で仕切る予定でしたが、
社長の提案で通路を区切って正解でした。

どんな浴室だろうとワクワクさせる期待感のある通路に・・・・







脱衣のBEFORE。
青白いクロスに蛍光灯、ただ脱ぎ、ただ着るだけの場所です。
人前で着替えるという一番デリケートな場所なのに、
女性を綺麗に見せる機能が何もありません。








女子脱衣のAFTER。

どの物件でも条件はありますが、
同じスペースで、ベビーコーナー、パウダーコーナーを設けて
脱衣スペースとの仕切りも出来ました。

JAZZの流れる脱衣室は
外国人や若いお客様の多いこの施設にはぴったりです。











そして、こんな可愛いオブジェがお客様をお迎えします。
















アクセントになるように竹林クロスを選んでから、
そうだ、雀を飛ばせよう・・・・と思いつきまして・・・・



デザイン先行で進み、完成間近になったところで館内スタッフの皆さんから
「施設名は<すずめの湯>はどうだろう?」と話が出て盛り上がり!


なんといっても可愛い、どんなお風呂?と興味を持っていただけるし、
大きなお風呂ではない理由にもなる。
一石二鳥どころか、一石三鳥!?ピッタリ!



寒くて仕方のない飛騨高山でしたが、
通路の小さな床の間に桜を生けて、
雀たちを一羽づつ貼り付けていたら、なんだか春が近い気がしてきました。


ちょっとお風呂に入るのが楽しみな
<すずめの湯>がお客様に喜んでいただけますように。



飛騨高山温泉  旅館 清龍様 → HP









      

Posted by 住百合子 at 10:56Comments(0)TrackBack(0)My works

またこの宿に来たいと思わせた小さな事。 

2011年02月06日

宿の魅力は何でしょうか?


人気温泉旅館250選の投票用紙では、


1、料理  2、サービス 3、風呂   4、施設   5、雰囲気

となっていますね。

ここで思うのは、<4、施設>と<5、雰囲気>の違いです。



5項目の中に入れられるほど重要なこの<雰囲気>・・・・
これは単に建築でできた箱ではなく、
しつらいや、インテリアや、女将や、働くスタッフや、お客様までもが関わって
生れるもの。

なんとなく居心地がいい、とか
なんとなく暖かみがある、とか。表現しにくい空気感でしょうか?


その雰囲気作りのお手伝いが私の最も得意とする分野なのかもしれません。


美しい建築やインテリアの宿、
ちょっとホッ・・・っとするしつらいや工夫のある宿、
何かしら心に残る雰囲気の宿を<美宿>と位置付けて
紹介させていただきたいと思います。

美宿みつけた!最初の施設は
<鳥羽国際ホテル> 様 → HP












数年前に美しくリニューアルされ、
客室はスタイリッシュで居心地がよく、アメニティも何もかも満足。
ロビーラウンジの海をテーマにしたアートワークや、設置されたディスプレイ品も
目を楽しませてくれます。








BARの椅子貼り地が決して高いものではないけれど、
素敵で参考になり、何枚も写真を撮りました。今度、真似しようかな(笑)










こちらは大浴場のある姉妹館への送迎もあり、
旅館気分も楽しめてしまうのです。




そして、私が一番感激したのはコレ。








海に面したこの施設は、小さな散策道が併設されています。
階段の昇り降りがけっこう大変だけど、なんとも気持ちがいい!

そして、通路横の小さな花壇・・・・








その立て看板には
<10月5日 菜の花の種を蒔きました。 サービス向上委員会>



スタイリッシュな施設だから、余計にこんな暖かさが目立ったのかもしれません。

すべての宿泊客が通るかどうかもわからないこの道の、小さな花壇の立て札、
春、一面に咲く黄色い菜の花と海のブルーはさぞかし綺麗でしょう!



種を丁寧に蒔くスタッフの姿が浮かび、
小さなことでもきちんと大切にしています、という宿の姿勢がこの立て札に感じられて、
とってもホッとしたものです。


菜の花の成長を確かめに、
もう一度訪れたいな・・・と思うお客様はすくなくないなず。


<10月5日>、と日付を入れることで季節と菜の花の命を感じさせ、
<サービス向上委員会>で人を感じさせる。
立て札を立てることで、ただの散策道でなく、きちんとメンテナンスをし、
お客様をもてなしています、と伝える。


ステキな宿の小さな小さな、
でもまた来たい!と思わせた演出、何かしら見習いたいものですね。  

Posted by 住百合子 at 23:20Comments(0)TrackBack(0)美宿みつけた!

劇場キッチン

2011年02月06日

7月のある日、
いつもの施設の施工業者さんからHELPコールがありました。

「住さん、社長がOPENキッチンを作りたいと考えたんだけど
 いいデザインが出てこないんです。
 なんとか、住さんに頼んでくれ・・・とおっしゃっているんですが・・・」

聞けば、OPENは9月1日!それももう広告ほか告知済みとか・・・(!)

お盆休みを考えても、これはかなり慌てなくては・・・とすぐさま福井に出かけました。


いつものメンバー、そしていつもの会議室、
社長、設計士、工務店さんに板さんチームも混じって
「どうすれば、きちんと利用していただけるOPENキッチンができるか?」
を討論です。
(笑)






今回の悩みどころは、
このOPENキッチンがバンケットではなく、<通路>に設けたいという部分。
それも基本は団体客様専用。

EVから降りた数十人のお客様がバンケットに入るまでの15秒程度で、
しっかりとその視線を釘付けにできる施設となると、品がいい、美しい・・・だけでは
ちょっと難しい。



■まつや千千の通路







そこで、このOPENキッチンのコンセプトは<劇場キッチン>に。


そこでパフォーマーのように調理する板さんも、
それを眺めるお客様自身も、
その上に並ぶ季節の食材やお酒も、
まるで劇場で輝くスターのような、キッチンにしたいと考えました。





■今回のわたしのアシスタントは現場監督さん。さすがに器用です!ディスプレイ用の豆を枡に張ってます。








ここには米俵、ここにはお酒・・・と
きちんと設置するものを決め、サイズを決め、ディスプレイスペースを設けまして、
内照のパネルには松の柄を入れ・・・・とようやく図面が完成です。






■食材ディスプレイの一例です。








今回、デザイン、基本設計、空間演出と全てAO STYLEで担当させていただき、
本当に勉強になりました。
このままバイキングにも応用できるし、
売店からの誘導がしやすいこのキッチン、蟹のシーズンにはゆで蟹を販売できる。
今後も何かと利用できそうな予感・・・・可能性が嬉しいです。








板長らに野菜の飾り方など演出方法の説明をして、ほぼ業務終了。

おかげさまで競合施設様のこのキッチンの視察も多く、
お客様の評判も上々だとか。


「おかげで食器を買いすぎてしまった・・・」と笑う社長。
短期間の仕事でしたが、形になってよかったです。





かれこれもう5年、20回近く?通い慣れたこちらの施設。

仲居さんからフロント、送迎担当、お掃除担当に、居酒屋のおじさんまで
「住さん、ようこそ!」と気持ちのよいほど声をかけてくださいます。

芦原温泉  まつや千千 様 OPENキッチン → HP  

Posted by 住百合子 at 17:51Comments(0)TrackBack(0)My works

女将メッセージの活用

2011年02月06日

先日、訪ねた人気旅館の板長兼取締役に
「どうして食事のないホテルにあんなに高い宿泊料を払って泊まるのでしょう?」
と質問されました。

うーん、、旅館とホテル・・・・
たとえば、単純に和と洋というラインも曖昧になってきている。

ホテルは自分の好きなように時間を過ごす楽しみがあるし、
旅館は食事や入浴時間など旅館側の都合に合わせなければならないが、
いくつか選択するだけで過ごせる気楽さがある。


■飛騨高山温泉 <古都の夢>様用に制作した<お布団をあげないでください>カード。
 綺麗な麻布にかんざしの可愛いデザイン、朝食後もお部屋でゴロゴロされたいお客様が
 ドアにかけて使用します。









私はどちらも大好きですが、
旅館到着時の説明の多さには、正直疲れてしまうことは多いですね、
という話をいたしました。


到着時だけでなく、
そう、旅館は基本的に<仲居さんが部屋に入る>


お茶にお菓子、お布団を敷く、お布団をあげる。
部屋食だとしたらもう大変!

<彼と旅行に来ているのか、仲居さんと3人で旅行に来たのかわからなくなりました。>
という口コミを読んだことがありましたっけ・・・(笑)



いろいろな事情は各施設で異なりますが、
<おもてなし>の気持ちを
もっとスマートに何かを伝えることもできるはず。

また、部屋に仲居さんが入らないタイプの宿では、
なんとなく<人のあたたさか>を感じることができなくて・・・といったお話も。


そこで
私が仕事先でオススメしているのが<女将メッセージ>の活用です。
そう女将のような気遣いのあるメッセージ。

■今、提案中の客室洗面に設置するアメニティに説明メッセージのサンプル。
 ただのアメニティが使ってみたくなるアメニティに変身?
 







これも多すぎると、ちょっとウンザリなのですが、

たとえば水屋に、

<美味しい生姜緑茶をご用意いたしました。体が芯から暖まります。お好みでどうぞ>
とあれば・・・・・


たとえば渓流沿いの宿、その広縁のテーブル上、

<水の流れをイメージしたさわやかな香りのお香です。就寝前のひとときに・・・>
というメッセージとともに、素敵なプレートに一本のお香をそっとおいておく。


お布団を敷いた後には、

<お休みのご準備をいたしました。ごゆっくりお休みくださいませ。>


もちろん、こうしたサービスでなくとも、
普通のお茶菓子が、お布団が、浴衣が、
メッセージひとつで、何倍もお客様にとって価値のあるものに感じられる。


<メッセージ>はもの言わぬ接客係、大いに活用できそうです。

でも、そのデザインには気をつけて!
宿のコンセプトにあったものにしてくださいね(笑)


















  

Posted by 住百合子 at 13:08Comments(0)TrackBack(0)素敵な宿コモノ

はじめまして、住百合子です。

2011年02月05日

2011年2月、
今日から新しいブログを書くことになりました。
ここから始まる新しいたくさんの出会いを楽しみに気分は高揚中です。


私の紹介を少し・・・・

■名前     住 百合子(スミユリコ)
■住所     飛騨高山
■タイプ    A型、魚座
■家族     夫と娘ふたり

■好き     旅・花・庭・楽器演奏(クラリネット・ピアノほか)・皇風流煎茶・お酒・料理
        美容&健康・おしゃれ・舞台芸術(バレエ・ミュージカルほか)・西洋アンティーク
        和骨董・世界中の民芸品・布・短歌・・・・


■湖山亭 うぶや  2階レストランラウンジ。モダンな空間に抹茶カラーの椅子張り地を選びました。 
 






旅館のコーディネーターとして、日本のあちこちに旅するようになってもう6年。

<衣・食・住>の全てを提供できる宿に関わる私の仕事は
天職だと思っています。


このブログでは、旅館の経営者様に向けて、
いろいろな宿でみつけた小さな<おもてなし>や
美しい宿をつくるヒントなど、いろいろと紹介していく予定です。

今後とも宜しくお願いいたします。









        
       

  

Posted by 住百合子 at 16:51Comments(2)TrackBack(0)My works